【4月24日 AFP】大阪市の天王寺動物園(Tennoji Zoo)で約7年にわたって雄として飼育されてきたカバの「ゲンちゃん」(12歳)が、実は雌だったと判明した。同園が23日、明らかにした。

 ゲンちゃんは2017年、メキシコの動物園「アフリカン・サファリ(Africam Safari)」から天王寺動物園にやって来た。輸入に必要な書類には「雄」と記載されていた。

 だが、ゲンちゃんは年齢を重ねても縄張りを主張するために尻尾を使ってふんをまき散らすなど雄特有の行動を取らず、雌に求愛する鳴き声も上げなかったことから、飼育員らは不思議に思っていたという。

 大型で攻撃的になることもあるカバの生殖器を目視で確認するのは危険を伴うため、外部機関でDNA鑑定を実施。その結果、雌だと判明した。

 天王寺動物園は従業員ブログに「今後もゲンちゃんにとって快適な環境を提供できるよう努めて参りますので、皆様におかれましては、今後も変わらずゲンちゃんに会いに来ていただければと思います」と記している。

 映像は天王寺動物園より提供。(c)AFP