「陰謀論者」の男性、自らに火を付け重体 トランプ氏公判のNY地裁前
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【4月20日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領の公判が開かれているニューヨーク州地裁付近の公園で19日、男性が自らに火を付けた。警察によると、陰謀論について書かれた冊子をばらまいていたとされる。男性は病院に搬送され、重体。
警察は、男性の身元をフロリダ州セントオーガスティン(St Augustine)出身のマクスウェル・アザレロ氏と特定し、ばらまいていた冊子は「プロパガンダに基づくものとみられる」と説明した。
ニューヨーク市警のジョセフ・ケニー(Joseph Kenny)刑事部長は会見で、「冊子の大半は陰謀論のようなもので、投資詐欺に関する情報や、ニューヨークの教育機関の一部がギャングの隠れみのになっているという話が書かれている」と述べた。
タリク・シェパード(Tarik Sheppard)本部長補佐は男性について、「一種の陰謀論者とみて、捜査を進めている」と明らかにした。
男性は重篤だが、「今のところ生存している」という。
現場にいたAFP特派員は、公園は封鎖され、近くには救急車が複数台待機し、公園内には燃えた衣服が散乱して周囲には化学製品が焼けたような強い臭いがしていたと報告した。
目撃者が撮影しソーシャルメディアに投稿したとされる動画には、炎に包まれた人物が、消火器を持った警察官らが駆け付ける中、地面に倒れ込む様子が捉えられている。
ニューヨーク市消防当局は、警察官4人が軽傷を負ったとしている。(c)AFP/ Ana FERNÁNDEZ