【4月16日 AFP】第128回ボストン・マラソン(2024 Boston Marathon)は15日、米ボストン(Boston)で行われ、男子の部はシサイ・レマ(Sisay Lemma、エチオピア)が独走で制し、女子の部はヘレン・オンサンド・オビリ(Hellen Onsando Obiri、ケニア)が連覇を果たした。

 レマはスタートからレースを支配し、一時は後続に2分以上の差をつけるなどして2時間6分17秒でゴールした。終盤に猛追を見せた同胞のエサ・フセイディン・モハメド(Esa Huseyidin Mohamed)が41秒差で2位に入り、大会3連覇を目指していたエバンス・チェベト(Evans Chebet、ケニア)は3位に終わった。

 ボストン・マラソンでは昨年を含め2度の途中棄権を経験し、2019年には30位に終わっていたレマは、米スポーツ専門チャンネルESPNに対して「これまでの埋め合わせができた」と喜んだ。また、今大会に出場したのはコースの起伏が2024年パリ五輪のものに似ているためだと明かし、絶好の準備になったと語った。

 レマが最後までトップを守った男子の部とは対照的に、女子の部はレース中盤まで19人が先頭グループを形成する混戦となった。

 オビリは最後の約5キロで同胞2人とスパートを仕掛けると、最後はシャロン・ロケディ(Sharon Lokedi)とデッドヒートを繰り広げた末に2時間22分37秒で優勝。ロケディが8秒差の2位、エドナ・キプラガト(Edna Kiplagat)が44秒差の3位に続いてケニア勢が表彰台を独占した。(c)AFP