【4月15日 AFP】ロシア南部およびカザフスタン北部の一部地域発生した洪水被害が拡大している。クルガン(Kurgan)州では14日、家屋数千戸に浸水被害の恐れあるとされた。

 洪水は、雪解け水による川の水位上昇と集中豪雨により起きた。ウラル(Ural)連邦管区南部とカザフスタン北部で被害が広がっている。

 クルガン州でも被害が拡大しており、多数の家屋に浸水被害が出る恐れがある。ワジム・シュムコフ(Vadim Shumkov)州知事は、直近の雨でトボル川(Tobol river)の水位が2時間で25センチ上昇したとし、「状況は極めて厳しい」と述べた。

 国営ロシア通信(RIA)によると、緊急当局はクルガン州ではさらに1万8000人が避難を余儀なくされるとの見方を示した。

 ロシア南部オレンブルク(Orenburg)州ではウラル川(Ural river)が氾濫し、すでに3万4000戸以上に浸水被害が出ている。

 他方でタス通信(TASS)は、カザフスタンではこれまでに10万7000人以上が避難したと報じた。同国のカシムジョマルト・トカエフ(Kassym-Jomart Tokayev)大統領は、過去80年で最悪の自然災害だと述べている。(c)AFP