【4⽉17⽇ Peopleʼs Daily】北京市内で3月20日、第3回「民主:全人類共通の価値」国際フォーラムが開催された。同フォーラムには多くの国や地域、国際組織からの200人余りが集まり、民主の要諦と相互参考を巡って議論した。

 イタリアのマッシモ・ダレマ(Massimo D'Alema)元首相は「民主は輸出されたり、他の国や地域に押し付けられたりするべきではない」と述べ、民主の実現にはさまざまな方法があり、画一的であることはあり得ないと主張した。

 マレーシア国会下院のオン・テー・ケア(Ong Tee Keat)元副議長は、民主の実践は各国の歴史と文化の影響を大きく受けると述べ、最も重要なことは人々に広範な参加権があることと論じた。

 タイのアピシット・ウェーチャチーワ(Abhisit Vejjajiva)元首相は、今では多くの新興国が世界に対して大きな影響力を持っているが、国際組織における発言権は依然として不足していると指摘し、是正を求めた。

 エジプトのスエズ運河大学(Suez Canal University)孔子学院(Confucius Institute)のハッサン・ラガブ(Hassan Ragab)エジプト側院長は、「中国式民主は西洋のモデルの丸写しではなく、中国の歴史や文化の伝統と実情に基づいて発展したものだ」と述べ、西洋式民主はどこにでも当てはまるのではないと論じた。

 中国の民主は全過程における人民の民主だ。中国との貿易促進を目的とする英国の民間団体である48グループ・クラブのスティーブン・ペリー(Stephen Perry)名誉会長は、中国には人民の声に耳を傾けることに長けた制度と政府があり、中国政府は人民の考えを広く聞き、人民が何を必要としているかを研究していると主張した。

 中国社会科学院(Chinese Academy of Social Sciences)政治学研究所の張樹華(Zhang Shuhua)所長は、「中国式民主は中華文化の肥沃な土地に根ざし、中国人民の意思を十分に反映し、国家の統治体系と統治能力の現代化を力強く推進し、人類の政治文明に重大な貢献を果たしてきた」と説明した。

 同フォーラム出席者は、相互尊重、公平と正義、協力とウィンウィンの新型の国際関係の構築を推進し、人類の素晴らしい未来に関わる人類運命共同体を建設する必要があるとの見方を示した。

 ケニアのナイロビに拠点を置くシンクタンクのアフリカ政策研究所のピーター・カグワンジャ(Peter Kagwanja)所長は、多極化した世界は各国が共通認識を結集し、調和して付き合い、相互依存することを要請していると述べ、中国が提唱する「一帯一路(Belt and Road)」の共同建設、グローバル発展イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアチブ、グローバル文明イニシアチブは、この世界の要請の実現に役立つと論じた。

 中国国際問題研究院の陳波(Chen Bo)院長は、「平等で秩序ある世界の多極化と包摂的な経済グローバル化を推進するには、平和、発展、公平、正義、民主、自由という全人類共通の価値を実践しなければならない」と述べ、「これらの全人類共通の価値を順守してこそ、グローバルガバナンス体系を整備し続け、世界の多極化した発展を推進し、人類の進歩を絶えず前進させることができる」と主張した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News