カカオAIアライアンス加入(c)KOREA WAVE
カカオAIアライアンス加入(c)KOREA WAVE

【04月13日 KOREA WAVE】韓国のネット大手「カカオ」は12日、人工知能(AI)研究開発支援のためのグローバルオープンソースコミュニティー「AIアライアンス」に加入したと明らかにした。韓国企業として初めてだ。

AIアライアンスはIBM、メタ、インテルなどの企業や産業界、スタートアップ、学界、研究機関、政府などで作るグローバル人工知能分野の開放型革新とオープンサイエンスを支援するための団体で、昨年12月に発足した。

AIアライアンスはオープンソースによる生成AIの開発や利用を促進するため協力を図ることを目標にしている。特にAIの安全とセキュリティー、信頼を改善し、世界中の人と社会に対する恩恵を最大化することに重点を置き、多様なプロジェクトと活動を続ける。AI教育、研究、開発や配布、ガバナンスなどさまざまな分野で活動する広範囲な組織で構成されており、カカオをはじめ約100組織が加入している。

今回のAIアライアンス加入を通じてカカオは国内AI標準が世界標準と歩調を合わせるように努力し、AI教育、安全、政策、技術研究などにおいて世界標準の確立に韓国の基準が反映されるよう積極的に発言する。

カカオは技術で社会的責任を果たすために持続的に努力してきた経緯がある。2018年にアルゴリズム倫理憲章を発表し、国内企業で初めてアルゴリズム倫理規範を設けた。2022年7月には業界で初めて「技術倫理委員会」をスタートし、系列会社全般の技術倫理点検をはじめとする技術を社会とともに発展させていく方策を研究してきた。

昨年末には委員会の多様な歩みを盛り込んだ「2023カカオ共同体技術倫理報告書」を発刊。このほかにも国際人権規範や国内外人権経営政策などを分析し、これを土台にカカオ共同体の人権親和的経営活動のための方向性を提示する組織「人権と技術倫理チーム」も活動中だ。

カカオのAISafetyリーダー、キム・ギョンフン氏は「グローバル水準の信頼と安全を備えた開放的AI生態系構築のためにAIアライアンスと相互協力していく。デジタル企業として社会的責任を果たしAI倫理を強化するために努力を続ける」と話した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News