黒い壁にギリシャ神話のフレスコ画、ポンペイ遺跡で宴会場発見
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【4月12日 AFP】イタリアのポンペイ(Pompeii)遺跡で、黒い壁にギリシャ神話の場面が描かれた宴会場が発見された。ポンペイ考古学公園が11日、発表した。
黒い壁のフレスコ画には、ギリシャ神話に登場するトロイア王女カッサンドラがアポロンに求愛される場面や、トロイア王子パリスがヘレネに出会う場面などが描かれていた。保存状態は極めて良好だった。
ポンペイ遺跡の責任者によると、「ランプから出る煙が目立たないよう壁が黒く塗られていた」という。
宴会場は幅6メートル、奥行き15メートル。床は状態の良い白いモザイクで覆われていた。
紀元79年に起きたベズビオ山(Mount Vesuvius)の噴火で周辺の街は火山灰に覆われ、その影響により、ポンペイ遺跡の建物は状態良く保存されている。
宴会場は建設途中だったとみられ、近くにあった階段のアーチの下からは大量の建材が見つかっている。(c)AFP/Ella IDE