【4月12日 AFP】時には「HELP」を求めるしかないこともある。今週、太平洋の無人島に取り残された男性3人は、ヤシの葉で砂浜にこの言葉をつづって救われた。

 3人はいずれも40代のベテラン船員で、3月31日にミクロネシアのプロワット環礁(Polowat Atoll)から小型モーターボートで出航したが、モーターが故障し孤島に取り残されてしまった。

 3人のめいは今月6日、西太平洋の小島ピケロト島(Pikelot Island)からおじたちが戻らないとして、米沿岸警備隊に行方不明者として届け出た。

 めいによると、3人は7日、米海軍機によってピケロト島にいるところを発見された。

 ヤシの葉で砂浜に「HELP」とつづったことについて、めいは「この機転を利かせた対応は、自分たちの居場所に救助隊をまっすぐ向かわせる鍵となった」と語った。

 米海軍機の乗員はまず、必需品が詰まったサバイバルパッケージを投下。翌日には無線機も投下した。3人はこの無線機を使い、健康状態に問題がないこと、食料と水は入手できていること、全長約6メートルのボートのモーターが故障して動かないことなどを伝えた。

 米沿岸警備隊は9日朝、船で3人組を救助し、回収したモーターボートと一緒にプロワット環礁まで送り届けた。(c)AFP