【4月12日 CNS】売上は過去最高を更新し、納車台数は前年比171パーセント増、自動車の粗利率は前期比で約10ポイント上昇した。2023年第4四半期には、「造車新勢力」と呼ばれる新興EVブランドの小鵬汽車(Xiaopeng Motors)の業績が好調だった。

 2024年には、チャンネルの拡大と変革が小鵬汽車の販売増を実現するための重要な要素となるだろう。何小鵬(He Xiaopeng)董事長は、新店舗の開発を進めながら販売ネットワークを拡大し、チャンネルを加速させることで、第3四半期までに販売店の数を600店舗に増やし、発売後も新ブランドの拡大を継続させる計画だと述べている。

 インテリジェントドライブは小鵬汽車の代名詞であり、新ブランドを通じ、同社は経済的なインテリジェントドライブ自動車市場で「需要があるが製品がない」という空白を埋めることを目指している。

 2023年8月には、小鵬汽車は中国の大手配車サービス企業である滴滴出行(Didi Chuxing)と戦略的パートナーシップを結び、「MONA」というコードネームのAクラスのスマート電気自動車ブランドを立ち上げた。

 この新ブランドは、10万元(約211万円)から15万元(約317万円)の価格帯をターゲットにし、若者市場に焦点を当て、若者にとっての最初のAIインテリジェントドライブ車を創造することを目指している。

 新ブランドは小鵬汽車のコストパフォーマンスの優位性とインテリジェントドライブの先進技術を継承し、次々と高性能なインテリジェントドライブ機能を備えた車種を市場に投入し、同クラスの車種の中で最も優れたインテリジェントドライブ体験をもたらしている。

 新ブランドの最初のモデルは、2024年第3四半期に発売および納車が開始される予定だ。

 何氏は、AIの研究開発能力とAI製品体験の高度な差別化が、電気自動車が伝統的なガソリン車を上回る速度と、自動車業界の長期的な競争構造を左右すると考えている。

 そのため、小鵬汽車は研究開発への投資を積極的に行っている。2024年には「インテリジェントドライブを核としたAI技術」のアップグレードを開始し、年間のスマート研究開発投資を35億元(約739億円)に設定し、新たに4000人のスタッフを採用する計画だ。インテリジェントドライブのコスト削減も進められている。下半期に発売される新型車では、XNGP高度運転支援システムのハードウェアコストが50%削減される見込みだ。

「インテリジェントリード」と「マルチブランド戦略」を二本柱として、小鵬汽車は3年以内に10車種以上の新型車の発売サイクルを開始し、グローバリゼーションと改良型車種を加えた結果、量産開始(SOP)の車種は合計で30種に達し、10万から40万元(約845万円)の全ての価格帯をカバーする見込みだ。

 2024年は小鵬汽車の設立10周年にあたる。何氏の目標は、前年比で業績を倍増させ、会社のあらゆる弱点を補強し、経営の高品質化をリードしていくことだ。(c)CNS/JCM/AFPBB News