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【04月08日 KOREA WAVE】ソウル地下鉄で3日、午前1号線の下り線区間で、列車がある駅に停車したままになった。

やがて案内放送が流れ、列車の機関士は「布教活動をする方は、早く車内から降りるよう願います」と求めた。さらに「早く降りてください。降りなければ出発しません」と促した。しばらくしてドアが閉まり、列車は出発した。

韓国の鉄道安全法48条と鉄道安全法施行規則85条では、駅施設に鉄道従事者の許諾なしに、寄付の依頼や物品を販売・配布したり、演説・勧誘したりする行為は禁止されている。

ただ、実際にこのような行為を処罰することは容易ではなかった。列車の中という空間の特性上、すぐに対応することが難しかったためだ。

現在は、列車の機関士の裁量によって、列車運行を停止することが可能になっている。韓国鉄道公社(KORAIL)とソウル交通公社が、乗客の不便申告を受け付けた場合、機関士または次長が現場で停止措置を取ることができるとした。

ソウル都市鉄道公社が2012年、市民1906人を対象に、地下鉄満足度を調査した際、「電車内の宗教布教行為」を迷惑に感じるとした市民が640人おり、不満ランキングの1位となった。次に多かったのが「酔客による乱闘」(530人)だった。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News