【4月6日 AFP】男子ゴルフ、メジャー通算15勝を誇るタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は次週、第88回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2024)で通算26回目の出場が見込まれるものの、2021年の自動車事故による深刻な足のけがが依然として支障をきたしている。

 サム・スニード(Sam Snead)に並ぶ男子米国ツアー(US PGA Tour)最多の通算82勝を記録している48歳のウッズは、1週間前に自家用機で米ジョージア州オーガスタ(Augusta)入りし、9日にはオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club)で記者会見に臨むことになっている。

 大会の公式ウェブサイトでも、プレーしない歴代優勝者の中ではなく、これまで通り出場者リストに入っているが、長年の友人であるノタ・ビゲイ(Notah Begay)氏によると、依然としてけがに苦しんでいるという。

 ビゲイ氏は3日に報道陣に対して、「彼は現在直面している制限の範囲で、可能な戦略とアプローチを組み立てようとしている。ある程度の制約を抱えている」と明かし、「例の左足首は全く動かないし、今度は腰にも問題が起きている」と続けた。

 2019年大会では11年ぶりのメジャー優勝にして通算5度目のマスターズ制覇を果たしたウッズだが、21年の事故からの復帰戦となった22年大会では、起伏のあるレイアウトで72ホールを歩くだけでも困難を強いられる中で47位に終わり、それ以降も不振が続いている。

 前週には親しい友人でもあるジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)と、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのフレッド・リドリー(Fred Ridley)会長とプレーしたと報じられている。

 ウッズにとって主な問題は、4ラウンドを最後まで歩けるかどうかだとビゲイ氏は指摘し、「彼は回復方法を模索している」「ゴルフをプレーすることは可能だ。常に分かっている問題は『彼は72(ホール)を歩けるか?』ということで、それは今も不透明だ」と述べた。

「次のラウンドまでに回復できるのか? それが最大の問題だ。自分には分からないし、彼も実際にコースに出るまで分からない。今年のマスターズに向けて準備してきた方法が、彼にとってうまくいくかどうかもだ」 (c)AFP/Jim SLATER