【4月4日 AFP】ロシア軍は3日、モスクワのコンサートホールで3月22日に発生した銃撃事件の後、ウクライナで戦うことを希望する軍への入隊が急増していると発表した。

 140人以上が死亡したこの銃撃については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。だが、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、証拠示すことなく、ウクライナが関与したとの主張を繰り返している。

 ロシア国防省は3日、この1週間半、ウクライナでの「特別軍事作戦」へ参加しようと徴兵事務所を訪れる入隊希望者が「大幅に増加している」と述べた。

 同省によると、年初からの入隊者10万人以上のうち、1万6000人は銃撃事件後の10日間に入隊した。「そのほとんどは主な動機として、3月22日の悲劇に対する報復を挙げた」という。

 大統領府(クレムリン、Kremlin)のドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)報道官は記者会見で、入隊者の増加は、ロシア社会がプーチン氏とウクライナ侵攻を支持していることを示す「さらなる証拠」だと訴えた。

 映像はロシア国防省が撮影・提供。(c)AFP