【4月4日 AFP】イスラエル戦時内閣メンバーでベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の最大のライバルとされるベニー・ガンツ(Benny Gantz)前国防相は3日、総選挙を前倒しして9月に実施すべきだとの考えを示した。

 国会(クネセト、Knesset)議員でもあるガンツ氏は国会内の執務室から行った演説で、投票日について「9月のいずれかの日で合意する必要がある」と語った。

 総選挙の前倒し実施に向けては議員(定数120)の過半数の賛成が必要。ベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相率いる右派与党リクードは第一党の座を占めているが、過半数には届いていない。

 リクードは、イスラム組織ハマス(Hamas)との戦闘が続く中で総選挙を行えば国政が「まひするのは不可避」であり、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での軍事作戦にも悪影響が及びかねないと反対している。

 一方、米上院民主党トップのチャック・シューマー(Chuck Schumer)院内総務は先月、イスラエル総選挙の前倒し実施に賛意を表明していた。(c)AFP