中国・新華社キャプチャー(c)MONEYTODAY
中国・新華社キャプチャー(c)MONEYTODAY

【04月04日 KOREA WAVE】韓国で初めて自然繁殖で生まれたパンダの「フーバオ(福宝)」が中国に返還されたあと、まともな保護を受けていないのではという懸念が韓国内で広まっている。中国国営新華社通信などが3日、フーバオの帰還を生放送で中継した際、一部関係者がフーバオをいじめるような様子を映し出したためだ。

新華社によると、フーバオは同日午後7時37分ごろ、中国四川省成都の双流国際空港に到着した。初めての飛行と不慣れな環境にフーバオはやや疲れた様子だった。ケージにもたれて、しばらくの間、目をつぶったりもした。

しかし、関係者と見られる男性がケージの目隠しを取り、フーバオを起こした。カメラのフラッシュが浴びせられ、フーバオは驚いたように行ったり来たりした。

ある男性は、ケージにあけられた穴に指を入れ、フーバオを触ったりもした。中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボー)」には、マスクをつけていない男性がケージの近くでフーバオと自撮りした写真が掲載されたりした。

微博にマスクもつけていない男性が、ケージの近くでプーバオと撮った自撮り写真が共有された=微博(c)MONEYTODAY
微博にマスクもつけていない男性が、ケージの近くでプーバオと撮った自撮り写真が共有された=微博(c)MONEYTODAY

さらに、フーバオが一般のトラックで移送されたという話まで伝わり、懸念に油を注いだ。フーバオが韓国国内を移動した際には、振動を最小化した無振動トラックが使われたためだ。

韓国のネットユーザーらは、フーバオの健康を懸念している。パンダが小さな音にも驚くほど聴覚が鋭敏な動物である点を強調し、フーバオに配慮してほしいという声があふれた。

中国でも批判の声が相次いだ。中国のネットユーザーらは「ケージに入れた指が切れてほしい」「フーバオが怖がっている」「関係者はマスクと手袋を着用してほしい」と指摘した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News