【4月3日 Xinhua News】中国雲南省普洱(ふじ)市に住むワ族の女性、趙梅(ちょう・ばい)さんは幼い頃から両親がコーヒーを栽培するのを見てきたが、初めてコーヒーを飲んだのは27歳の時だったという。それが今ではスペシャルティーコーヒーのブームに乗って自らのコーヒー加工工場を経営し、多くの村人の増収を後押ししており、「私の生活はもはやコーヒーとは切り離せない」と笑う。

 趙さんの故郷、孟連ダイ族ラフ族ワ族自治県は国境に近い小さな町で、独特の地理、気候により良質なコーヒーの生産地域となっている。しかし、実はスペシャルティーコーヒーの道を歩みだしたのはここ数年のことで、趙さんは「村人たちがこれまで農作物として栽培していたコーヒー豆が、今では人々の収入を増やし豊かにする『金の豆』になった」と話す。

 同県富岩郷信崗村で趙さんが経営する富岩信崗茶・コーヒー園では、専業合作社(協同組合)の形式により使用権が譲渡された土地2千ムー(約133ヘクタール)でコーヒーを栽培しており、村内の1100戸余りが参加している。政府の指導や数多くの技術研修によってますます多くの村人がコーヒー栽培に興味を持ち、栽培方法を習得するようになった。

 趙さんによると、より緻密な管理がコーヒーの品質と生産効率の向上につながっており、以前は多くて3千〜4千元(1元=約21円)だった1ムー(約667平方メートル)当たりのコーヒー生産額が、今では7千〜8千元にまで増加したという。

 茶・コーヒー園をよりどころに、趙さんはコーヒー加工工場も建設。昨年の生産額は800万元余りに達し、村民15人の安定的な雇用を確保した。昨年には同県の「スペシャルティーコーヒー・ストリート」にカフェを開き、多くの人がくつろぎにやって来るようになった。

 同県ではここ数年、コーヒー特産地の優位性を生かしてコーヒー産業の発展を加速。コーヒー生産・加工の全産業チェーン体系を構築し、スペシャルティーコーヒー産業の発展推進で成果が出始めている。

 同県にある芒芒村コーヒー園の責任者、陳単奇(ちん・たんき)さん(32)は、コーヒー種苗資源庫で「私たちは、産・学・研一体のコーヒーモデル体験センターを作った」と述べ、地元での栽培に最も適したコーヒー品種の選定に力を注ぎ、地域の優良品種選抜・育種、外地からの品種導入によってすでに優良品種20種余りを生み出しており、徐々に品種の優位性を蓄積しつつあると強調した。

 陳さんによると、同園では合作社の形式によって2万ムー(約1330ヘクタール)のコーヒー栽培を管理しており、年間の生豆生産量は1400~1600トンに達し、村の2千戸の安定的な増収を実現したという。

 小さなコーヒー豆が、少数民族の山村の巨大な変化を見届けている。現在、同県全体のコーヒー栽培面積は11万600ムー(約7370ヘクタール)にまで広がり、1万6千戸、6万1千人の増収につながり、毎年3千人以上に地元での雇用を提供している。(c)Xinhua News/AFPBB News