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【04月02日 KOREA WAVE】韓国で注意欠如・多動症(ADHD)患者が急速に増えている。健康保険審査評価院によると、2022年の小児患者は3万7609人、青少年患者は5万3652人で、前年よりそれぞれ30%、29%増加。全体(13万9696人)の65%を小児・青少年が占めている。

ADHDは衝動性と過剰行動を伴い、ほとんどは7~12歳で症状が現れる。例えば、授業時間に席にじっと座っていることが難しく、集中して話を聞けずに他のことを言ったり、他人の物を許可なく触って使用したりする。自分の思い通りに行動し、周囲をおもんぱかる力が足りない。このため、いじめを受けたり、周囲と摩擦を起こしたりしやすい。友達関係を持続することが難しく、スポーツのように協力しなければならない活動が苦手で、学業に支障を来すこともある。

江東慶煕(カンドン・キョンヒ)大学病院精神健康医学科のチョ・アラン教授は「発病原因は不明だ。ただ脳の神経生物学的原因が最も重要だと考えられる」と説明した。

治療を始める前に小児ADHDについて理解する必要があるとチョ教授は助言する。そのうえで「親や教師、教育環境の問題で子どもにADHDが現れることはない。しっかりすれば良くなるという具合に、病気を認めない態度は危険だ」と警告している。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News