【4月2日 CNS】先祖を祭る中国の伝統的な祝日「清明節」の連休(4月4~6日)の旅行予約が大幅に増えている。中国の旅行プラットフォーム大手、携程(Trip.com)によると、今年の清明節連休の国内ホテル検索数は19年同期を上回り、前年同期比で67パーセント増加し、航空券の検索数も前年同期比80パーセント増加した。傾向としては、近場の花見や行楽が多いが、海外旅行の予約数も増えているという。

 また、花見ツアーのチケット予約は前年比6倍以上と急増し、国内の自動車レンタルの予約も前年比240パーセント増になっている。

 3月に入り、中国南部の一部地域では梅や桜、菜の花などが咲き始め、花見や行楽シーズンを迎えている。

 清明節前後の期間(3月30日~4月6日)でみると、国内長期旅行だけでなく海外旅行の予約も増加している。海外のホテルの事前予約は前年比3パーセント増加した。うちタイでの事前予約は前年比7倍に達している。また、日本や韓国なども前年比3倍近くになっているという。

 中国メディアによると、中国国内の旅行業界はオフシーズンにも低迷しない傾向をみせている。海外旅行も中国人観光客向けにビザを免除する国が増えてきたことから回復傾向にあり、業界の第1四半期(1~3月)の業績が期待されている。(c)CNS-證券時報/JCM/AFPBB News