米慈善団体関係者、イスラエルのガザ攻撃で死亡
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【4月2日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で1日、米国の慈善団体「ワールド・セントラル・キッチン(World Central Kitchen、WCK)」のメンバーがイスラエル軍の攻撃で死亡した。同団体が明らかにした。
WCKは、キプロスからの「海上回廊」を利用した援助物資の搬送や、仮設桟橋の建設に携わってきた。
WCKの代表でシェフのホセ・アンドレス氏はX(旧ツイッター)に、「イスラエル軍のガザ空爆で(WCKは)同志数人を失った。悲しい。家族や友人、そして私たちWCKファミリーのことを思うと胸が痛い」と投稿した。
これに先立ち、ガザ保健当局は、外国人の援助要員とパレスチナ人運転手が乗った車両がイスラエル軍に空爆されたと発表。5人の遺体がガザ中部のデイルアルバラ(Deir al-Balah)病院に運び込まれたと明らかにした。
イスラム組織ハマス(Hamas)は、亡くなったのは英国、オーストラリア、ポーランド各国の援助要員とパレスチナ人の運転手兼通訳で、5人目の国籍は不明としている。
AFP特派員もデイルアルバラのアルアクサ病院(Al-Aqsa Hospital)で5人の遺体を確認した。そばには、外国のパスポート(旅券)3冊が置かれていた。
イスラエル軍は声明で、「今回の悲劇的な状況を把握するため徹底的な検証を行っている」と釈明。パレスチナ人に援助物資を提供する取り組みにおいては「WCKと緊密に協力してきた」と付け加えた。(c)AFP