【4月1日 AFP】サッカーイングランド女子スーパーリーグのアーセナル(Arsenal)に所属するノルウェー代表MFのフリーダ・マーナム(Frida Maanum)が、31日に行われたチェルシー(Chelsea)とのリーグカップ (FA Women's League Cup ‎2023–24)決勝の途中に倒れ、試合が一時中断した。現在の状態は安定しているという。

 24歳のマーナムは、後半アディショナルタイムにボールのないところで突然ピッチに倒れた。その場に駆けつけた救急隊員とチームのメディカルスタッフから、酸素マスクを着けるなどの治療を約7分間にわたって受けた後、担架でピッチから運び出された。

 試合はその後に再開し、アーセナルはスティーナ・ブラックステニウス(Stina Blackstenius)が延長戦で決勝ゴールを決めて1-0で優勝を果たした。

 マーナムについて、アーセナルは「フリーダは意識があり、会話もできていて、安定した状態にある。今後も医療チームによる経過観察を続けていく」と発表している。

 マーナムとの交代でピッチに入ったアレッシア・ルッソ(Alessia Russo)は「チームメートがあんなふうに倒れるのを見て、すごくショックを受けた」と明かし、「みんな無事を祈っている。彼女の親友が決勝点を決めたのは運命だったと思う」とコメント。「フリーダは素晴らしい選手で、全身全霊でプレーする。きょうもそうだった。みんな無事を願っている」と続けた。

 決勝ゴールを挙げたブラックステニウスは「こういうことはいつだってとてもつらい。彼女はチームメートであり、私たちみんなの友人でもある。みんなすごく心配している」と語り、「こういうことが起こると、少し不安になる。みんなで、今は一緒にいられない彼女のために優勝を勝ち取ろうと話していた」と打ち明けた。

 チェルシーのエマ・ヘイズ(Emma Hayes)監督も「どんなときも選手の健康が第一。無事を心から祈っている」とコメントした。(c)AFP