【3月28日 東方新報】中国のテクノロジー大手、小米科技(シャオミ、Xiaomi)は25日、中国内の29都市にある60店舗で、新しい電動自動車(EV)を披露した。シャオミは、競争が非常に激しい中国のEV市場において、新しいキープレイヤーとなることを狙っている。

 北京市の朝陽区に位置するシャオミのある店の外では、人びとがシャオミが初めて開発したEVである「SU7」を一目見ようと集まっていた。

 店舗の従業員は環球時報(Global Times)に対し、「初めての日には観覧者を400人以下にする予定だったが、実際はその数を超えた」と話した。また、車を見るためには予約が必要で、一つのグループに与えられる時間はたったの30分だけだという。

北京市の店舗従業員によると、「車の予約金は5000元(約10万4931円)以下かもしれない」と話した。また、試乗は29日から可能で、予約金を払った顧客に優先して提供される。

 シャオミの株価は、香港証券取引所での25日午前の取引で4パーセント上昇し、終値は14.82香港ドル(約287円)で0.14パーセントの上昇で取引を終えた。

 シャオミは、比亜迪汽車(BYD)、上海蔚来汽車(NIO)、テスラ(Tesla)など、国内外の競合他社との間で激しい価格競争に直面している。

 全国乗用車市場信息聯席会の崔東樹(Cui Dongshu)事務局長は17日、自身のソーシャルメディアを通じて、今年3月15日時点での国内自動車市場の値下げ幅は、2023年の年間水準の半分に達し、その大部分が新エネルギー車(NEV)に関連していると述べた。

 3月16日に北京市で開催された「中国電気自動車百人会フォーラム(2024 China EV 100 Forum)」で、国家発展改革委員会の鄭柵潔(Zheng Shanjie)主任は、主要なNEVメーカーに対して品質の向上、コスト削減、技術革新、国際的な協力に焦点を当て、発展の優位性を強化し拡大するように呼び掛けた。(c)東方新報/AFPBB News