【3月26日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は25日、首都モスクワ郊外のコンサートホールで起きた銃撃事件への「イスラム過激派」の関与を初めて認めた。ただ同時に、ウクライナが関与していた可能性も示唆した。

 事件をめぐっては、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。当局はこれまでに11人を拘束した。

 プーチン氏はビデオ会合で、「この犯罪がイスラム過激派によって行われたことは分かっている」とした上で、実行犯がウクライナに逃げようとした理由を含め、「多くの疑問」も残っていると指摘。

「今回の残虐行為は2014年以降、わが国と戦争状態にある勢力による一連の企ての一つにすぎないのかもしれない」として、ウクライナおよびその支援国の関与を示唆した。

 ウクライナ側は、実行犯が同国への逃亡を目指していたとの見方を含め、事件への関与を示唆するロシア側の主張を否定。

 ウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は、「プーチン氏の独り言がまたテレビで放送された。今回もウクライナのせいにしている」と非難した。(c)AFP