データの最大限の活用が中国の製造業の革新的発展を後押し
このニュースをシェア
【3⽉31⽇ Peopleʼs Daily】製造業にとってデータはどのような意義を持つのか。
電機メーカーの美的集団(Midea)は乾燥機の開発に際して、世論、市場、ユーザー、経営などのビッグデータに基づき「迅速乾燥」「省スペース」などの重点概念を抽出した。着替えの多い子どもの服を乾燥させる需要が大きいことも発見した。そこで迅速乾燥が可能な小型機に的を絞ることにした。さらに消毒殺菌機能も追加した。製品は発売と同時に人気商品になった。
同社のデータ業務責任者は、「企画のデジタル化は革新的な概念を安定して生み出し続けることに有効です。従来は最初の発想を得てから調査研究を終えるまでに平均で2か月がかかりましたが、2週間に短縮されました」と述べた。
重慶青山工業では、自動車のトランスミッション組立生産ラインがフル稼働中だ。材料を運ぶ小型スマートカートが行き交い、産業用ロボットが協同作業をしている。
同社の関係責任者は「経験主導からデータ主導へと転換しました」と説明した。同社は生産ラインにある153台の設備と1万2000台を超える機器からセンサーを使って各種データをリアルタイムで収集している。データ主導に切り替えたことで、生産管理や品質管理などで深い分析が可能となり、生産効率が30%向上したという。
中国ではスマート工場が数多く建設されている。うち421か所が国家級モデル工場に選ばれた。地方政府も1万か所以上のデジタル化作業場とスマート工場の建設を推進している。応用可能なスマート製造の模範例は5500件以上も出現した。
国産大型機「C919」を製造する中国商用飛機(COMAC)の周新民(Zhou Xinmin)社長は、C919の開発では5Gの利用で450項目以上の能力向上を実現したと説明した。設計、製造、テスト飛行、保守など全ての段階にわたる、新たな開発モデルを出現させたという。
COMACは5G利用で上海(Shanghai)、北京(Beijing)、成都(Chengdu)の3地域間でデータをやり取りし、10余りの情報全接続作業場と生産ラインを構築し、大量の生産要素のデータを「オンラインで全てつなぐ」仕組みを構築した。例えば5Gとロボットの組み合わせで柔軟性に富む大型部品の検査生産ラインの導入コストと時間がいずれも60%削減され、5Gとビッグデータの組み合わせにより航空機の組立計画の作成効率が50%向上した。
中国情報通信研究院(CAICT)情報化および工業化融合研究所の朱敏(Zhu Min)所長は、「現在、データと工業業界の融合と応用は、データ駆動型の研究開発とイノベーションの効率向上、生産効率の向上、産業チェーンの資源配置の効率向上の3方面で具体化しています」と紹介した。
中国政府は急速進行するデータと工業の融合と応用をさらに強く後押ししている。国家データ局など政府17部門はこのほど共同で、12項目の重点行動を打ち出した「『データ要素×』3か年行動計画(2024-2026年)」を発表した。(c)Peopleʼs Daily/AFPBB News