【3月22日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2024)予選プレーオフは21日、準決勝が各地で行われ、パスBのイスラエルは1-4でアイスランドに敗れ、紛争の真っただ中で初めての本戦出場を果たすという希望を打ち砕かれた。

 イスラム組織ハマス(Hamas)との紛争が続いているため、試合会場がハンガリー・ブダペストに変更される中、1970年のW杯メキシコ大会(1970 World Cup)以来となる主要国際大会を目指すイスラエルは、31分にエラン・ゼハビ(Eran Zahavi)がPKから先制点を決めた。しかしリードは10分も持たず、39分にFKで追いつかれると、42分には逆転ゴールを許した。

 イスラエルは73分にロイ・レビボ(Roy Revivo)が退場処分を受けた後、再びPKを獲得して同点のチャンスを手にしたが、ゼハビがこれをミス。すると、アイスランドは83分と87分に追加点を挙げた。

 こちらも戦禍に見舞われているウクライナは、終了間際に2点を挙げて2-1でボスニア・ヘルツェゴビナに逆転勝利し、26日に行われるアイスランドとのプレーオフ決勝に駒を進めた。

 オウンゴールで先制を許したウクライナだったが、85分にロマン・ヤレムチュク(Roman Yaremchuk)が同点弾を決めると、88分にはアルテム・ドブビク(Artem Dovbyk)が逆転ゴールを奪った。

 パスAでは、ウェールズとポーランドがそれぞれ勝利して決勝に進出。ウェールズはホームでフィンランドに4-1の快勝を収めると、4大会連続の出場を目指すポーランドは5-1でエストニアを退けた。

 また、主要大会初出場を狙うジョージアは、ルクセンブルクに2-0で勝利。この日カザフスタンを5-0で退けたギリシャと、本戦出場を懸けたパスCの決勝に臨む。(c)AFP