中国高級車「紅旗」、寒冷地適応EV「EH7」発売
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【3月22日 Xinhua News】中国の自動車大手、中国第一汽車集団は、傘下の高級車ブランド「紅旗」が20日、高級純電気自動車(BEV)紅旗「EH7」を世界に向けて発売したと発表した。最高航続距離は820キロで、冬場の走行距離を改善する低温バッテリーセルなどの技術を採用。世界の新エネルギー車市場でシェア獲得を目指す。
第一汽車が新たに開発した低温バッテリーセルは、低温下でもバッテリー性能が低下せず、同時にインテリジェント熱管理システムがエネルギー消費量を20%削減する。氷点下10度の環境でバッテリーはほぼ減衰せず、氷点下20度でも使用可能電力量は9割を保つ。26種類のスマート調整モードを備え、エネルギーの高効率利用を確保する。
5分の充電で215キロの走行が可能で、常温下で10%から80%までの充電時間は20分。氷点下20度では48分となる。
電気自動車(EV)は寒冷地で航続距離不足や出力低下などの課題を抱え、北方地域での普及を妨げる要因となっている。吉林省長春市という寒冷地に本社を置く第一汽車はここ数年、低温克服に向けた中核技術の開発に努め、一連の成果を紅旗やその他のブランドの最新車種に応用している。(c)Xinhua News/AFPBB News