【3月22日 Xinhua News】最近発表された複数のデータから、中国の経済回復が加速していることが明らかになった。経済動向の「バロメーター」とされる発電電力量を見ると、1~2月の全国の給電指令対象設備による発電電力量は前年同期比11・7%増、工業部門の電力消費量は9・7%増となり、マクロ経済の回復・上向き基調を映し出した。

 建設機械大手の三一重工と産業用モノのインターネット(IIoT)プラットフォームベンダーの樹根互聯技術が主要建設機械の稼働率や稼働時間に基づいて算出する「掘削機指数」によると、1~2月はミキサー車とロードローラーの月平均作業量がそれぞれ10・1%、9・1%と大幅に増加した。フォークリフトやトラッククレーンなどの作業量も増え、重要プロジェクトの工事が続いていることが示された。

 同指数を地域別にみると、四川、江西、福建、海南、広東、重慶の5省1直轄市は主要建機の稼働率が2023年12月から今年2月まで3カ月連続で他地域をリードし、経済の回復加速で重要な役割を果たしていることがわかった。

 今年に入ってから、宅配や物流などの消費関連指標にも小さなピークがみられた。国家郵政局のデータによると、1月の荷物配達サービスの業務量は前年同月比73・2%増の163億3千万個、郵便事業売上高は37・3%増の1547億7千万元(1元=約21円)だった。

 将来の展望については、企業の先行き見通しが安定の中で改善するとした。2月の製造業の企業生産経営活動予期指数は54・2、非製造業の業務活動予期指数は57・7で、いずれも好不況の節目となる50を上回った。(c)Xinhua News/AFPBB News