【3月20日 AFP】韓国政府は20日、大学医学部の定員を全国で2000人増やすと発表した。定員増に反対する研修医らのストライキが1か月にわたって続く中、改革を押し切った形だ。

 医学部の定員増をめぐっては先月20日以降、抗議する研修医約1万人が職場を離脱。病院は治療や手術の中止を余儀なくされている。

 李周浩(イ・ジュホ、Lee Ju-ho)社会副首相兼教育相によると、増員枠2000人のうち8割超は首都圏以外の大学に割り当てられた。

 一方、教育省の報道発表によると、ソウル市内の医大は365人分の増員枠を要請していたが、今回の割り当てはゼロだった。

 専門家によると韓国では医師が首都圏に集中し、地方では医師不足が起きていることが、医療制度の大きな問題の一つとなっている。(c)AFP