【3月20日 AFP】米国のアントニー・ブリンケン(Antony Blinken)国務長官が、南シナ海(South China Sea)で武力攻撃からフィリピンを防衛することは米国にとってゆるぎない義務だと表明したことに対し、中国政府は19日、米国に介入する「権利はない」と反発した。

 中国外務省の林剣(Lin Jian)報道官は定例会見で、「米国は南シナ海問題の当事者ではなく、中国とフィリピンの間の海洋に関する問題に介入する権利はない」と反発。

「米国とフィリピンの軍事協力は、中国の南シナ海における主権と海洋権益を損なってはならない。ましてやフィリピンの違法な主張をする基盤として利用されてはならない」「中国は引き続き必要な措置を講じ、自国の領土主権と海洋権益を断固として守り、南シナ海の平和と安定を維持していく」と続けた。(c)AFP