【3月20日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は19日、パリ五輪に中立の立場で参加するロシアとベラルーシの選手について、7月26日に行われる開会式での入場行進を認めないことを発表した。

 IOCのジェームス・マクラウド(James Macleod)氏はスイス・ローザンヌ(Lausanne)で行われた理事会後、両国の選手は「個人選手ゆえ、代表団とチームによるパレードには参加しない」と述べた。

 一方で「開会式を経験する機会は提供する」とし、両国の選手はセーヌ川の船上パレードには加わらないが、現地は訪れることも明かした。1992年のバルセロナ五輪で「独立参加選手団」だったユーゴスラビアと同様の扱いになるという。閉会式に関しては「後日に判断し、チームとしてではなく、選手全員が共同で出席する点を考慮する」と述べた。

 8月28日に行われるパラリンピックの開会式は、すでに参加禁止が発表されている。

 五輪の参加人数については、すでに出場権を獲得しているのがロシア勢12人、ベラルーシ勢7人。「最も可能性が高いのはロシア勢36人、ベラルーシ勢22人」の出場で、最大でそれぞれ55人と28人になり得るが可能性は低いという。2021年の東京五輪には、ロシア勢約330人、ベラルーシ勢104人が参加したが、今回は団体種目と陸上などで参加が認められていない。(c)AFP/Coralie FEBVRE