【3月16日 AFP】ロシア大統領選初日の15日、投票所を破壊したとして全国で少なくとも13人が逮捕された。

 当局は、破壊の動機がウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に対する抗議かどうかは明確にしていない。国営メディアは、投票は通常通り行われると伝えた。

 公開された動画によると、モスクワの投票所では女が投票ブースに放火し、煙が充満した。女は警察に拘束されたという。

 モスクワの別の投票所では、投票箱に染料を注ぐ女が映っていた。この女も「選挙権行使の妨害」の容疑で逮捕された。

 他にもボルゴグラード(Volgograd、旧スターリングラード)、ボロネジ(Voronezh)、北カフカス(North Caucasus)連邦管区のカラチャイチェルケス(Karachayevo-Cherkessia)、ロストフ(Rostov)で、投票用紙に液体をかけたとして7人が拘束された。

 ロシアに併合されたウクライナ南部では、クリミア(Crimean)半島で投票箱に染料を注いだ31歳の女が逮捕された他、投票所で爆発も起きた。

 シベリア(Siberia)とサンクトペテルブルク(St. Petersburg)では、投票所に火炎瓶を投げ込んだとしてそれぞれ女1人が拘束された。チェリャビンスク(Chelyabinsk)では投票中に爆竹に火を付けた男が逮捕された。

 ロシア中央選挙管理委員会のエラ・パンフィロワ(Ella Pamfilova)委員長は、これらの事件には「テロリズム」の特徴があると述べ、責任は「外国出身の卑劣な分子」にあると語った。

 ロシア通信(RIA)によると、同氏は「これは通常の単純な破壊行為ではない」と述べた。(c)AFP