【3月15日 AFP】デンマーク・コペンハーゲンのレストラン「アルケミスト(Alchemist)」は14日、シェフのラスムス・ムンク(Rasmus Munk)氏(32)が2025年に成層圏で料理を提供する計画だと発表した。ミシュランガイド(Michelin Guide)の二つ星を獲得した高級料理を、宇宙まで届けようという考えだ。

 世界で初めて二酸化炭素(CO2)排出量実質ゼロを実現した気球型宇宙船「スペースシップ・ネプチューン(Spaceship Neptune)」で、高度30キロの成層圏まで上昇し、「地球の曲面から昇る朝日を眺めながら食事をする」企画。

 6時間の行程で定員は6人、チケット代は49万5000ドル(約7300万円)。自他ともに認める宇宙マニアのムンク氏自身も同行する。

 じか火で調理することができないという制約はあるが、ムンク氏は「過去60年間の人類史における宇宙探査の役割と、それが科学的・哲学的に私たちの社会に与えた影響にインスパイアされた料理」を約束すると語った。

 アルケミストは昨年、「世界のレストラン・ベスト50(World's 50 Best Restaurants)」でも5位にランクされている。(c)AFP