「半額宅配」ボックスを持ったGS25勤務者=GSリテール提供(c)news1
「半額宅配」ボックスを持ったGS25勤務者=GSリテール提供(c)news1

【03月14日 KOREA WAVE】韓国コンビニ業界が自主物流網を基盤にした宅配サービスを通じ、「顧客獲得」競争を繰り広げている。

特に一般宅配より安い半額宅配や節約宅配の利用が増えている。荷物の送り手はコンビニ店舗に預け、受け手も店舗に出向いて受け取る形で、サービスを通じた集客増や売り上げ増が期待されている。

宅配市場に先に参入したGS25は、半額宅配を初めて導入した2019年時点の利用件数が9万件から昨年は1200万件へと133倍もはね上がった。利用件数の伸び率は前年比で2021年が299.3%、2022年が75.7%で、昨年は15.3%だった。累積利用件数は今年1月、3000万件を突破した。

CUは節約宅配を導入した2020年に比べ、昨年の宅配件数が11倍以上に増えた。全体宅配に占める節約宅配の割合は2020年が1.8%だったが、昨年は25.3%にまで増えた。

昨年1年間、半額宅配と格安宅配を最も多く利用した年齢層は計20代だった。GS25は20代が42%、CUは32.4%だった。

GS25は宅配を通じた集客や売り上げへの効果も無視できない。「半額宅配による純粋集客効果」だけで、累積5800万人と推計する。

GS25は昨年、済州~内陸間の半額宅配サービスをオープンしたことに加え、島嶼山間などサービス地域の拡大に力を入れる。プラットフォームとの連携も拡大し、現在はポンゲジャント、アラジン、トスなど計14カ所と提携している。

CUは2016年に導入した宅配受付機器「ポストボックス」を今月初めて全面改装した。ボタンの簡素化や機能の改善も進めている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News