【3月13日 CGTN Japanese】外資企業各社の最近の発表によれば、2023年には中国に進出した外資企業の業績が好調でした。

 ロレアルやボッシュ・グループの中国での売上高は5%以上増加し、アップルの大中華圏での売上高は同社総売上高の約5分の1を占めました。また、製薬会社のMSDの中国での売上高は前年比32%増の67億1000万ドル(約9900億円)に達しました。中国商務部によれば、今年1月に中国で設立された外資系企業は、前年同月比74.4%増の4588社でした。

 外資企業が中国で比較的好調な業績を上げたのは、中国の巨大市場による恩恵が大きく奏功したとされます。2023年にはフィンランドのエレベータ製造老舗のコネ(KONE)は、中国市場での売上高が同社の売上高全体に占める割合が26%に達しました。米国系食品多国籍企業のタイソン・フーズの中国事業による売上高と輸入量はいずれも年間2桁の成長でした。トヨタ自動車の2023年の中国市場での販売台数は全世界の17%を占める190万7600台でした。中国では投資環境やサプライチェーンの基盤、人材、社会環境、次々打ち出される各種の優遇政策が、外資企業の中国での発展を力強く支えています。

 世界市場での機先を制するために中国での投資を増やし続けている外資企業も多数あります。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は海外最大規模の研究開発センターを中国で稼働し、エクソンモービルは大亜湾石油化学区に100億元(約2050億円)の増資を行いました。

 中国の製造業はハイエンド化、スマート化、グリーン化のモデルチェンジとアップグレードを加速しています。外資企業の中国での投資もハイテク分野に集中しつつあり、質の高い発展構造への融合が加速しています。江蘇省常熟市にあるトヨタ自動車の部品会社では、第5世代ハイブリッド車用トランスミッションの組み立てライン2本がフル稼働して生産を急いでいます。

 在中国日系企業の団体である中国日本商会の調査によれば、中国に進出した日系企業の多くが中国のビジネス環境に満足しています。また、在中国米国商工会議所の調査では、回答企業の50%が中国を世界の第1位、もしくは上位3位までの投資先に挙げました。HSBCの調査報告書『海外企業が見る中国2023』によると、調査対象となった海外企業の87%が中国事業を拡大していく意向を示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News