【3月13日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は12日、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、3億ドル(約440億円)規模の追加軍事支援を発表した。米国による追加支援の発表は昨年12月以来。

 米国防総省によると今回の追加支援には、米国製の高機動ロケット砲システム「ハイマース(HIMARS)」用ロケット弾、対空・対戦車兵器、砲弾、小火器用の弾薬などが含まれる。

 支援についてバイデン氏は、一時的なものであって「まったく足りない」とし、数週間で使い果たすだろうと述べた。

 米議会では600億ドル(約8兆9000万円)規模のウクライナ支援を含む追加予算案を野党・共和党が阻止している。

 ホワイトハウス(White House)によると今回の財源は、国防総省が他目的の資金を節約したことで捻出され、共和党が主導権を握る下院を迂回(うかい)することが可能となった。

 バイデン氏は同日、ホワイトハウスで行ったポーランドのアンジェイ・ドゥダ(Andrzej Duda)大統領、ドナルド・トゥスク(Donald Tusk)首相との会談で「文字通り手遅れになる前に、われわれは行動しなければならない」と発言。

「ロシアはウクライナで止まらない。プーチン氏は欧州、米国、そして自由主義世界全体を危険にさらし続けるだろう」と述べた。(c)/Danny KEMP