韓国空軍が実施した火力挑発と巡航ミサイル発射など複合挑発に対応するため、西海海上射撃場で実射撃訓練(c)news1
韓国空軍が実施した火力挑発と巡航ミサイル発射など複合挑発に対応するため、西海海上射撃場で実射撃訓練(c)news1

【03月13日 KOREA WAVE】韓国航空宇宙産業(KAI)は8~7日の理事会で、未来型飛行機体(AAV)とFA-50単座型の開発に総額908億6000万ウォン(約102億円)の投資を決めたと発表した。

KAIはAAV開発の第1段階事業に553億ウォンを投入する。KAIは今回の投資を手始めに、AAV開発をコア技術段階から体系開発に転換し、AAVの商用化に取り組む予定だ。

今回の投資は2028年までに計1500億ウォン規模と予想されるAAVシステム開発の第1段階(2024~2025年)に投入される費用だ。独自モデルの形状をベースに基本設計と詳細設計を進め、分散電気推進、飛行制御、飛行体統合設計などコア技術実証を手掛ける。

今後2段階(2026~2028年)事業で飛行体の製作と試験飛行を完了し、2031年までに国内と米国連邦航空庁(FAA)の認証取得によって国内外の市場進出を計画している。

KAIは独自開発のAAV技術実証機をベースに、今後宇宙航空庁の課題と連携して韓国型標準AAVプラットフォームの開発を推進し、民軍兼用のAAV開発まで事業化する。2050年までに国内外の累積販売台数2万3000機を目標にしている。

FA-50の単座型開発にも355億6000万ウォンを投入する。FA-50はこれまで世界138機が輸出され、既存の運用国を中心に単座型に対する需要が確認されている。

単座型は複座型と比べて後方席の位置に燃料タンクを追加で装着することができ、作戦任務半径が拡大するなど多目的任務遂行能力が強化される可能性がある。また、多様なオプションを提示し、顧客のニーズを満たせる。

KAIは輸出と国内事業化など計450機余りと予想される単座型市場で50%以上の市場占有率を達成し、最大300機以上の市場創出が可能になると展望した。

カン・グヨン社長は「ニューエアロスペース時代に備え、第4次産業革命技術ベースの未来事業への投資を拡大し、未来の航空宇宙市場を先取りしていく」と明らかにした。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News