【03月09日 KOREA WAVE】
宗廟正殿=ソウル観光財団提供(c)news1
宗廟正殿=ソウル観光財団提供(c)news1

◇「宗廟~ソスンラ道」

朝鮮建築の真髄と言われる宗廟は、朝鮮王朝の歴代国王と王妃の位牌を祀り、祭礼を行う儒教の祠堂で、ユネスコ世界遺産に登録されている。

宗廟は時間制の観覧で、解説者の約1時間の説明で見学できる。歴史的な話だけでなく、道や建築物、池に至るまで、さまざまな空間に込められた意味や物語を知れば、より多くのことを感じとることができる。

ちなみに2020年から補修工事を開始し、2024年9月に完了予定だが、宗廟観覧のハイライトである正殿(チョンジョン)は幕で遮られている。

解説者の説明によると、正殿の大々的な補修工事は高宗以来初めてなので、100年に一度見られるシーンだという。月台の上に建物の付属が並んでいる姿は以前とは全く違う。

ソスンラギルの全景=ソウル観光財団提供(c)news1
ソスンラギルの全景=ソウル観光財団提供(c)news1

宗廟の西側に位置する西順羅道(ソスンラギル)は、鍾路(チョンロ)の雰囲気を感じさせる韓屋食堂とカフェが入っており、石垣沿いの散歩コースとして親しまれている。

朝鮮時代の宗廟を巡察する順羅庁の西側に位置するので、西順羅道と名付けられた。昼間も特有の雰囲気を生かしたカフェがあって散策するのに適しており、夕方になるとまた別の姿に変貌し、違った雰囲気を醸し出す。

イギリス風のビールパブから日本風の韓国料理居酒屋、国内のクラフトビールを扱う韓屋パブまで、他では見られない伝統と異国的な雰囲気の調和が感じとれる。

ヘリテージクラブの外観=ソウル観光財団提供(c)news1
ヘリテージクラブの外観=ソウル観光財団提供(c)news1

▽周辺のグルメ

西順羅道にある韓屋カフェヘリテージクラブは、飲み物を飲みながら宗廟の石垣を眺めて時間を過ごすのに良い。すっきりとしたシンプルな外観とは違い、中に入ると韓屋カフェが新たな雰囲気を感じさせるところだ。

中庭の空いた空間を全てガラスで塞ぎ、窓から入ってくる光が特有の雰囲気を醸し出す。看板メニューのアップルシナモンラテは、ほのかな甘さが人気だ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News