【3月9日 Xinhua News】ドイツのシンクタンク、ベルテルスマン財団はこのほど発表したリポートで、中国はグリーン(環境配慮型)技術の研究をリードする国の一つとなっており、研究の活発さで中国と肩を並べる国はないと指摘した。

 中国がグリーン技術分野で保有する世界レベルの「専利」(特許、意匠権、実用新案)数は2017年から22年の6年間で1万1千件から3万7千件に増え、米国に次ぐ世界2位となった。

 環境に配慮した素材・回収利用、高効率な生産、新エネルギー、省エネ機器などグリーン技術の10分野では17年以降、中国の専利数の世界シェアがいずれも拡大している。中でも環境に配慮した素材・回収利用分野では中国の世界シェアが6年間でほぼ倍増し、40%近くに上った。

 中国が最も多く世界レベルの専利を取得した分野は高効率な生産で、うち生産現場のネットワーク化(スマート工場)、石油化学・繊維業界の高効率な工業生産、農業のデジタル化および精密農業の貢献が目立った。

 技術の類型で言うと、中国は飲用水処理、電池・燃料電池回収、セメントリサイクル、プラスチック・ガラス・紙・電子製品・消費財廃棄物のリサイクルで強みを持っている。

 リポートは、長年にわたり、循環経済を導入し、発展させることが中国政府の経済政策の重要な内容だったと指摘。政府の指導方針と投資が後押しする中、循環経済の発展が中国の資源生産性を押し上げているとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News