サムスンディスプレーのチェ・ジュソン社長(c)KOREA WAVE
サムスンディスプレーのチェ・ジュソン社長(c)KOREA WAVE

【03月08日 KOREA WAVE】「IT用OLED(有機EL)はパネルサイズの拡大で技術的要求がさらに強い。このような部分を考えれば、国内ディスプレー産業が中国に比べてさらに有利な構図であり、今後もこのような傾向を維持できるように努力する」

韓国サムスンディスプレーのチェ・ジュソン社長は7日、ソウル蚕室(チャムシル)のロッテホテルワールドで開かれた韓国ディスプレー産業協会の定期総会に出席し、そう述べた。

チェ社長は同日、韓国ディスプレー産業協会の定期総会で、新任会長職に就いた。韓国ディスプレー産業協会の会長職は、サムスンディスプレーとLGディスプレー社長が3年おきに交互に務めている。

チェ社長はこの日、韓国と中国のディスプレー競争について「傾いた運動場でゲームをしていることは事実だが、それでもまだ韓国が1年から1年半の技術格差を有していると考えている。技術力を追われる立場の憂慮を拭い去るために、サムスンディスプレーはたゆまぬ研究開発と良質な人材の確保に注力する計画だ。これを通じてさらに先に進むことができると考える」と強調した。

2027年に世界のディスプレー市場で首位を奪還するという韓国政府の目標に対しても、肯定的な見解を明らかにした。

チェ社長は「LCD市場の売上規模に応じて可変性はあるが、中国企業もLCDの限界に気づきOLEDへの転換を試みている。韓国政府やディスプレー業界でも2027年に市場1位を奪還することが明確に可能だと見ている」と話した。

韓国のディスプレー産業は今年、アップル初のOLEDパネル搭載で新たなチャンスを迎えている。OLEDのiPadには、国内主要パネル企業であるサムスンディスプレー、LGディスプレーのパネルが搭載される。

チェ社長は「IT用OLEDの場合、パネルサイズが大きくなり技術的要求がさらに強まっている。このような部分で中国のライバル会社に比べて私たちが有利な構図であり、今後も市場を先導できるよう力を尽くす」と明らかにした。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News