貴金属を恐喝した男性の映像=ソウル警察フェイスブック(c)MONEYTODAY
貴金属を恐喝した男性の映像=ソウル警察フェイスブック(c)MONEYTODAY

【03月05日 KOREA WAVE】貴金属店の店員に対し、「同じ建物で働くコーヒーショップの社長だ」と騙し、1600万ウォン(1ウォン=約0.11円)相当の貴金属を詐取した男性が拘束された。

ソウル警察庁は先月29日、公式フェイスブックページに「1600万ウォン貴金属詐取犯検挙映像」というタイトルで、動画を公開した。

その映像によると、男性A氏が先月14日、ソウル市内にある貴金属店を訪れた。A氏は、店内に入ると女性店員B氏に手を振って挨拶し、「私は、同じビルの1階にあるコーヒーショップの社長だ」と自己紹介した。

さらにA氏は、B氏に「私はあなたの店の社長も親しい間柄だ」と話し、結納用の金ブレスレットを見せてほしいと要求した。B氏が、820万ウォン相当の金のブレスレットを持ってくると、購入する意思を示し、「決済は、午後に妻が来てやる」と話した。

B氏はすぐに、店長に電話をかけたが、連絡がつかなかった。B氏が困っていると、A氏は「私の言うことを信じられないのか」と迫ってきたので、B氏はやむなく金のブレスレットを渡したという。

しかし、A氏の言葉はすべて嘘だった。最初から代金を払うつもりがなく、A氏はブレスレットをつかむと、そのままタクシーに乗って逃走した。

騙されたことに気づいたB氏は、すぐに通報。警察は防犯カメラを通じて人相や逃走方法を調べ、タクシーで使ったカード情報を手がかりにし、A氏の居場所を突き止めた。警察はA氏が同じ手口で1600万ウォン相当を詐取したことを確認し、A氏を拘束した。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News