【3月4日 AFP】カマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領は3日、イスラム組織ハマス(Hamas)に対し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)での6週間の戦闘休止案を受け入れるよう呼び掛けた。同時に、ガザに搬入される援助物資が不足しているとして、イスラエル側の姿勢を批判した。

 ハリス氏はアラバマ州セルマ(Selma)での演説で、休戦期間中に「人質の解放と相当量の援助物資の搬入が行われる」と指摘。ハマスに対し、休戦案の受け入れを求めた。米政府高官は2日、イスラエル側は大枠で同意したと語っていた。

 ハリス氏は一方で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)政権に向け、「(ガザへの)援助物資の搬入を大幅に増やすためさらなる手段を講じなければならない。言い訳は無用だ」と述べた。

 通行可能な境界検問所を増やす必要があるとするとともに、「援助物資の輸送に不要な制限を課してはならない」と強調した。米政府高官のイスラエルに向けた発言としては、これまでで最も強硬なものとなった。(c)AFP