【3月1日 AFP】ドイツの首都ベルリン近郊で、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)欧州工場の拡張予定地となっている森を環境活動家らが占拠し、抗議している。

 テスラは2022年、ベルリン南方のブランデンブルク(Brandenburg)州グリューンハイデ(Gruenheide)に大規模EV工場を開設。テスラは同工場を170ヘクタール拡張し、生産台数を年間100万台まで増やす計画。

 だが、森林を破壊しての工場建設に反対する環境活動家らは木の上に小屋などを作り、占拠している。2月28日にAFPが訪れたときには、すでにキャンプを張るための足場が10台ほど組まれていた。

 抗議を呼び掛けた環境保護団体ロビン・ウッド(Robin Wood)は、拡張工事は「地域全体の飲料水供給を脅かす」と非難している。

 抗議行動の広報を担当するポール・アイスフェルドさん(24)はAFPに対し、「地元の住民が水を盗まれようとしている」と語った。

 水を大量に必要とする同工場の開設は近年、夏の干ばつに見舞われている地域にとって痛手となっている。活動家によると、この森林の大部分は水源保護地区に当たる。(c)AFP