【3月1日 AFP】パリ五輪・パラリンピックの選手村が、2月29日に予定通り大会側へ引き渡された。パリ北部にある選手村では落成式が行われ、大会組織委員会のトニー・エスタンゲ(Tony Estanguet)会長が記念の鍵を受け取った。式にはエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領らも出席した。

 約40の低層棟が立ち並ぶ選手村は、7月26日に開幕するパリ五輪では約1万4000人、パラリンピックでは9000人を収容予定。

 大会は既存もしくは仮設のスポーツインフラを活用し、リサイクルや革新的な低炭素技術の推進に力を入れており、選手村も低炭素コンクリートや木造建築、再生可能な地熱エネルギーによる冷暖房が使われている。

 大会期間中は、24時間営業のレストランやアルコールなしのバーの他、トレーニング施設が完備される。大会終了後は、2800戸のアパートの約3分の1が個人に売却され、残りの3分の1ずつが公営住宅と学生らの賃貸住宅として利用される。

 映像は2月26、29日撮影。(c)AFP/Adam PLOWRIGHT