【2月29日 AFP】サッカーUEFA女子ネーションズリーグ(UEFA Women's Nations League)は28日、決勝がスペイン・セビリア(Seville)で行われ、スペインが2‐0でフランスを下し、W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)に続くタイトルを手にした。

 スペインは32分、オルガ・カルモナ(Olga Carmona)が左サイドを突破してクロスを上げると、中央にフリーで飛び込んだアイタナ・ボンマティ(Aitana Bonmati)が至近距離からボレーシュートを決めて先制。さらに53分、オナ・バトレ(Ona Batlle)のパスからマリオナ・カルデンティ(Mariona Caldentey)が追加点を挙げた。

 今夏のパリ五輪での五輪初出場に向けてスペインは絶好調を維持しており、モンセ・トメ(Montse Tome)監督は初挑戦でのタイトル獲得を果たした。トメ監督は、W杯の表彰式でスペインサッカー連盟(RFEF)のルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長が、ヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇に一方的にキスをした問題が発端となり解任されたホルヘ・ビルダ(Jorge Vilda)前監督を引き継いでいた。

 一方のフランスは母国開催の五輪で金メダル獲得に向けて期待されているが、スペインに完敗。枠内シュートを1本も放てず、反撃すらできなかった。

 同日行われた3位決定戦ではドイツがオランダに2‐0で勝利し、スペイン、開催国枠で出場するフランスに続いて五輪出場権を獲得している。2016年のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得したドイツだが、2021年に開催された東京五輪の出場は逃している。(c)AFP