韓国政府は専攻医の集団辞職で「医療大乱」が表面化し、公共医療機関と軍病院を総動員し、必要に応じて非対面診療も全面許容すると発表した(c)news1
韓国政府は専攻医の集団辞職で「医療大乱」が表面化し、公共医療機関と軍病院を総動員し、必要に応じて非対面診療も全面許容すると発表した(c)news1

【02月29日 KOREA WAVE】韓国で2月23日に解禁された非対面診療の利用者が2倍近く急増している。特に非対面に慣れている40代以下の世代で肯定的な反応が多い。一方で、現在、診療に支障がある重症や救急患者の問題を解消するのは難しいという指摘も出ている。

政府は医療スタッフの集団離脱による医療空白を防ぐため非対面診療を全面許可した。これまで医院級医療機関と再診患者を中心に許容されていた非対面診療を病院級医療機関と初診の患者にも拡大適用したのだ。

非対面診療が全面許可された2月23日、利用者数は前日比1.5~2倍増加した。業界1位の「ドクターナウ」は週末の利用者が前週比1.9倍増加した。

遠隔医療産業協議会の関係者は「非対面診療の拡大適用後、利用者数は著しく増加した。安定したサービスを持続できるよう法制化が早く進んでほしい」と述べた。

ソウル市冠岳区(クァナクク)の整形外科医は「まだ、対面診療と比べて多くはないが、今後ますます増えるだろう」と期待感を示した。

金融関係の会社に勤める男性(27)は「仕事帰りで病院に行ける時間が曖昧な時、症状を話して薬だけ受け取ればいい非対面は楽だ」と話した。また、メディアで働く女性(25)は「最近の医療スタッフのストライキで病院に行くべきか心配する人々がいる。意図せず需要が集中することもありうるので」と見ている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News