【2月29日 AFP】英ロンドンの高等法院は28日、王室を離脱し米国で暮らすヘンリー王子(Prince Harry)に対する英訪問時の警護レベルを政府が引き下げことをめぐり、合法との判断を示した。王子側は上訴する方針を表明した。

 王子は王室離脱後、妻メーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)と共に2020年1月に北米に移住。政府はそれを受け同年2月、王子に対し、警護レベルの引き下げを通告した。王子はこれを不服として提訴していた。

 高等法院はこの日、内務省の委託を受けた委員会が策定した王子への対応は「これまでも、また現在においても法的に妥当」と判断した。

 これを受け王子のスポークスマンは、「正義を手にするため」王子は控訴院に上訴する意向だと述べた。「王子は特別待遇を求めているわけではなく、規則の公正・合法的な適用を求めている」と説明した。

 王子は昨年12月、高等法院での口頭弁論(書面)で、警護面での懸念から英国に戻れないと訴えていた。(c)AFP/Stuart GRAHAM / Joe JACKSON