【2月29日 AFP】サッカー女子、パリ五輪アジア最終予選は28日、東京・国立競技場(Japan National Stadium)で第2戦が行われ、日本は2-1で北朝鮮に競り勝ち、パリ五輪出場を決めた。

 中立地のサウジアラビアで行われた第1戦は0-0のドローに終わり、勝った方が二つあるアジア枠の一つを手にする大一番で、日本は前半に高橋はな(Hana Takahashi)のゴールで先制すると、後半には藤野あおば(Aoba Fujino)が追加点。残り10分を切って1点を返されたが、そのまま逃げ切って五輪切符をつかんだ。

 池田太(Futoshi Ikeda)監督は試合後、パリ五輪へ向けて「12チームという少ないトーナメントになる。どこが来ても強豪国になるので、しっかり準備をしていきたい。われわれは世界一、金メダルを目指して進んでいきたい。またここから成長と強化を進めていきたい」と意気込みを語り、「プレッシャーを強くかけられると主導権を握る部分が少し薄れてしまうところは、もっと強化していきたい」と述べた。

 一方の北朝鮮は、2012年ロンドン五輪以来となる3度目の五輪出場を逃した。

 北朝鮮を率いるリ・ユイル(Ri Yu Il)監督は、両チームが「素晴らしい試合」をしたと称賛しつつ、スタジアムで試合開始のずっと前から最後の笛が鳴るまで声援を送った母国のサポーターについて問われると涙を流し、「われわれを見に来てくれたファンに結果を届けることができず非常に申し訳ない」「これからもっと良いプレーができるように頑張っていきたい」と話した。(c)AFP/Andrew MCKIRDY