【2月29日 Xinhua News】中国広東省梅州市大埔(だいほ)県湖寮鎮竜岡村にある泰安楼は、清代の乾隆28(1764)年に建てられた客家(ハッカ、北方から南方に移住した漢民族の一支流)の集合住宅で、200年以上の歴史を持つ。

 建物は南西向きで、レンガや石、木を組み合わせて造られた長さ49メートル、幅52・6メートルの方形をしており、200部屋ある。敷地面積は6684平方メートル、延べ床面積は5136平方メートル。出入り口は正門が一つだけあり、門の前には「門坪(もんへい)」と呼ばれる広場とため池が設けられている。

 泰安楼は国内でも数少ない石造りの方楼であることから、北京市の国家水泳センター「水立方」(ウオーターキューブ)になぞらえ「客家の水立方」と呼ばれている。昔の中国の民居建築や客家の歴史文化と暮らしぶりを研究するための「歴史人文博物館」とも言え、2019年に第8次全国重点文物保護単位(国宝・重要文化財)に登録された。(c)Xinhua News/AFPBB News