【2月28日 Xinhua News】中国では春節(旧正月)連休明け以降、多くの多国籍企業が中国での事業拡大に向けた取り組みを強化している。江蘇省の商務部門は23日、パナソニックグループ傘下の蘇州松下生産科技が電子部品表面実装(SMT)機生産ライン拡張プロジェクトを始動したことを明らかにした。完成すると生産能力が倍増するとともに製品のエネルギー効率レベルが向上し、産業の高度化やデジタル化、グリーン(環境配慮)化推進の手助けになるという。

 同社は2003年に設立され、同グループでコネクト事業を手がけるパナソニックコネクトに属し、主に電子部品SMT機などの研究開発、製造を行っている。SMT機生産ライン拡張プロジェクトの総敷地面積は約3・54ヘクタールで、建物の設計には省エネや環境保護、持続可能な発展の理念が十分に盛り込まれている。

 パナソニックのSMT機は複数年にわたり世界市場でトップシェアを獲得している。蘇州松下生産科技は同グループにとって中国唯一のSMT機製品分野の研究開発・生産拠点であり、今回のプロジェクトはパナソニックによる中国市場のさらなる開拓に向けた重要な布石となる。(c)Xinhua News/AFPBB News