【02月28日 KOREA WAVE】
ギャラクシーリング(c)KOREA WAVE
ギャラクシーリング(c)KOREA WAVE

「ギャラクシーリングが新しいフォームファクターのデバイスとして関心を集めているが、サムスン電子が指向するビジョンは、ヘルスケア分野の幅広い生態系を具現化しようということだ」

韓国サムスン電子MX事業部デジタルヘルスチーム長のホン・パク氏は26日、スペイン・バルセロナで同日開幕したモバイル関連見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で韓国記者団に対し、指輪型端末「ギャラクシーリング」について「単純に指輪で終わりではない」と強調し、そのように語った。

ギャリクシーリングはMWCで実物が公開され、国内外の取材陣と観覧客の関心を集めたが、サムスン側は人類の革新的な健康経験を提供するという目標を重ねて強調した。

ホン・パク氏は、ギャラクシーリングの研究開発に参加し、実際に使用して誰よりも生々しい経験を持つ人物だ。「3カ月間使用して私の考え方が変わり、役に立ったと言える。1日に7時間、寝られたなら良く眠れたと思ってきたが、レム睡眠時間を調べれば、私の年齢の平均より劣っていたことが分かった」

そのうえで「同じ時間寝てもレム睡眠の時間が短いと認知症の危険が高まるが(自分の状態が)今になってわかった。深い睡眠を取るためにいろいろな行動で日常に変化を与えることになった」と明らかにした。同氏はさまざまな企業でヘルス事業を担当し、医師でもある。

他のウェアラブルデバイスと比べて、指輪の形は着用の不便さを最小限に減らすことができる。3グラム未満の重さで負担を感じず、ヘルス機能を具現化するのに不足はない。

ホン・パク氏は「人体を調べれば生理学的な兆候を簡単に発見できる。指には血管が多く通り静脈も位置し、手首に着用するウェアラブルデバイスと似た水準の情報を簡単に得ることができる」と説明した。

また「人は簡単、単純な方法で健康をチェックしたがる。ギャラクシーリングは軽くて負担のない着用感が最も大きな特徴だが(着用の不便さなく)長い期間収集されたデータが最も良いデータだ」と付け加えた。

ギャラクシーリングを着用したホン・パク氏(c)KOREA WAVE
ギャラクシーリングを着用したホン・パク氏(c)KOREA WAVE

ホン・パク氏によると、サムスン電子は想像を超えるモバイル使用経験を提供するために「ギャラクシーAI」を持続的に強化し、拡張している。幅広い製品ポートフォリオと健康分野の革新リーダーシップ、開放型協力哲学を土台に「AIヘルス」サービスを先導する。

「ヘルスソリューションはデータの活用方式によってその価値が変わるため、サムスン電子はデータ価値の極大化に集中している。月間活性ユーザー数が6400万人以上という広範囲なグローバルデータに『ギャラクシーAI』技術を加えたサムスンヘルスは、個人別オーダーメード型健康管理を提供する」

健康で幸せな人生は、自身の健康を深く理解することから始まる。サムスン電子は使用者が便利で持続的な方式で健康状態を把握できるようウェアラブルポートフォリオを着実に拡張していく――ホン・パク氏はこう語る。

「ギャラクシーリングは数十億人の健康を改善するというサムスン電子のビジョン実現のための努力の結果だ。サムスン電子はギャラクシーAIと最先端技術、パートナーシップを通じ、さらに多くの人々が自身の健康状態をよりよく理解し、日常の小さな変化を実践して大きな変化につながるよう支援するだろう」

ホン・パク氏はこう意気込んだ。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News