【3月2日 CGTN Japanese】中国国際海運コンテナグループ(CIMC)傘下の製造基地が改装した初の30万トン級浮体式石油・ガス生産貯蔵積出設備船(FPSO)が2月24日、中国東部にある山東省煙台市から、ブラジルに向かって出航しました。

 FPSOは原油の加工、貯蔵、輸送や、生活、動力供給を一体化させた総合的な大型海上生産設備のことで、海上移動製油所とも呼ばれています。この船は全長341.2メートル、幅77メートルあるため、大きさは世界最大規模の空母を上回り、高さ43メートルで、10階建てのビルに相当します。

 原油の加工、貯蔵、荷揚げや、人員の居住、生産活動を一体化させた海上移動製油所として、このFPSOは深さが2050メートルある作業場に設けられます。作業能力は1日平均で原油18万バレル、天然ガス1200万立方メートルを加工できるほか、原油の貯蔵量は145万バレルに達します。この船は世界で初めて高圧海中分離技術(HISEP)を採用した FPSOで、炭素ガス放出を効果的に削減できる見込みです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News