【2月26日 AFP】ヨルダンのアブドラ国王(King Abdullah II)は25日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ(Gaza Strip)への攻撃がイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」中も継続されるようなら、紛争が中東のより広い地域に拡大しかねないと警告した。

 国営ペトラ(Petra)通信が、パレスチナ自治政府(PA)のマハムード・アッバス(Mahmud Abbas)議長との会談内容として伝えた。

 イスラエル戦時内閣メンバーのベニー・ガンツ(Benny Gantz)前国防相は先週、イスラム組織ハマス(Hamas)がラマダンまでに人質を解放しなければ、ガザ最南部ラファ(Rafah)への地上侵攻が開始されるだろうとの見通しを示していた。ラマダンは今年は3月10日か11日に始まる。

 休戦に向けた協議は25日、カタール・ドーハで再開。しかし、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は、休戦合意がどのようなものであれラファへの攻撃はやめないとしており、それにより数週間でハマスに「完全勝利」できるとの考えを示している。(c)AFP